LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

驚きながらも、頷いた義父に頭を下げ、海花を呼び戻す。



「必ず、時間が掛かっても返します!!」



「いや。成美を大切にしてくれてるだけで、十分だよ」



封筒を受け取った海花は、鞄にしまい、再度…深く頭を下げた。

お義父さんのお陰で、利子が増える事もなくなった。

無事に、事も片付く。



「お義父さん。本当に…」



ーーピリリリ…ッ

…誰だよっ?!



「ちょっと失礼します;;」



鳴り出した携帯を持ち、部屋の隅に行く。

“來”と表示されたディスプレイ。

俺と海花の帰りを、うちで待ってる筈の來。

一旦、何事だ。