LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「車通勤の僕には、わからない苦労です」



「こっちはお婆さんばかりですよ!」



自虐気味に答えた下川さんだが、別に傷付いてはなさそう。

これまで愛した元カノ。

そして、自分を過去から引っ張ってくれた芽ちゃんの存在だけで、気にならないんだろう。



「でも、海斗さんたち、女子高生のレギンスやタイツの姿どう思います?二十歳までは、生足オンリーですよね?」



…“生足オンリー”?;;

いきなりそう言われても、考えてなかった分、迷いばかりだ。



「いや、タイツはありでじゃないですか?今は引き締め効果があったり、カラーも豊富だから」



誠之介君は本当に、何でも答える。

こういう話に、興味がない人だと思ってたから。