LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

…いつもと違う;;

海斗を警戒しながら見て居ると、後ろから抱き締められた。



「やっと邪魔が居なくなった」



耳に掛かる海斗の息に、脱力させられる。

濡れた手のまま、海斗の腕に掴まる。



「“邪魔”って…;;」



「キスも出来ないままかと思ったから」



「も……っ」



首筋をペロッと舐められ、久しぶりの感覚に、愛しさに負けない位の恥ずかしさが込み上げる。

意味もなく、涙が目に浮かぶ。



「30分はある」



キッチンが愛の巣へと変わる。

こんなにも求められたのは、初めての事。