LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「芽、そんな怖い顔してないで食べて」



「……いつから居るのよ」



「1時間前かな。それより、これから出掛けないか?」



「6時半よ?どこに行くの」



「それは、芽ならわかるだろ?
この時間には、一つしかない」


真顔な下川さんだが、芽は突如、噴火したように真っ赤だ。

私の隣では、「ククッ…」と笑いを溢してる。

…一体、何?

ムッとしながら、自分の空いたお皿を片付けてると、「仲直りして来ます」と、下川さんが芽を連れて帰って行く。



「どこに行くのかな?」



見送りから戻って来た海斗に問い掛けると、ニヤッと笑った。