LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「成美ちゃんはズバズバ言ってくれるから、良いですね」



…そうでもない。

それに、貶されてるような…?



「全然ですよ。芽ちゃんに比べれば」



「芽は意外に、自分の殻に閉じ籠る事が多いですよ?お2人の前とは全然、違います」



そう言うわりに、“そこが可愛い”と言わんばかりに、口元を緩めてニヤニヤして居る。

私は下川さんの肩を叩き、芽を起こしに行く。

寝起きの良い芽は、「寝違えた」と言いながら、首を回しながらリビングへと行く。

私も布団をベランダに干してから、朝ご飯を食べる準備を整えた。