LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「とりあえず…送りますね;;」



「助かる;;」



手に触れたくても恥ずかしい。

ハンドルをキツく握り、私は海斗を送り届け、家に帰る。

家にはソファーで寛ぐ芽しか居ない。



「おかえりー」



「下川さんは?」



「仕事。私は休んだー」



お弁当箱は二つとも洗ってあり、芽が洗ったんだとわかった。

布巾で拭いてもあったし。



「一緒に食べたの?」



「ううん。あ、美味しかったよ!ありがとう、成美」



芽は私の雑誌を読んでたが、キッチンに立つ私を見て頭を下げて来た。