優里の誘いを断り、同期たちと久々の飲み会。
男女とも居るが、異性としての関係を、誰も持ってない。
“花の15期”と呼ばれるほど、自分で言うのも何だが、成績優秀・容姿端麗のメンバー。
互いにこの面子では、飽きたらないんだ。
高望みというか、もっと良い人が現れると、信じて止まない。
現に俺は、同期の女子に敵わないほどに綺麗なあの子に惚れた。
アイドル顔負けの優里に劣らないなんて、柄にもなく運命を感じた。
「気を付けて帰れよ」
「香椎もねー。てかさ」
居酒屋を出て、駅まで一緒に歩いて来た紗英子ーサエコーに止められ、俺は一本、電車を目の前で見送った。