LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】




13時を過ぎ、店長に引き継いでから、缶コーヒーだけを買い、私は帰る。

車の中で少しだけ休憩し、海斗の会社へと向かった。

会社は市の真ん中にある大きな駅の傍。

交通量も多いし、車線は4線もあるが、午後になってツイてるのか、案外、走りやすかった。

会社の近くにあるコインパーキングに駐車し、海斗にメールをすると、外に居たのか、5分ほどで来た。



「早かったね」



「課長と公園で食ってた」



海斗から受け取ったお弁当箱は少しまだ重みがあり、食べきれなかったとわかる。

病院に連れて行く決意して良かった。