LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「すみません、芽がこんな遅くに…」



…てめぇもだろ。

何て言いたい気持ちを堪える。



「今は寝てるし、そっとしといてあげて?かなり…コレだから」



成美は鬼か般若の角を指で作って、溜め息を吐いた。

成美も眠いよな。



「成美ちゃんも申し訳ない…」



「良いから。ご飯まだでしょ?
芽に作った卵サンドとハムサンドの残りあるし、食べたら泊まって行って?奥さんはベッドで爆睡してるから」



「本当、ありがとう」



…成美が優しくて良かったな。

俺のただの友人なら、追い返した筈だ。