LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「私、帰るから。アイスの発注は任せた!」



「あーい。任されたー」



疲れた様子の芽を気にしつつ、牛乳と食パンだけを持って、家に帰る。

出勤時間が不規則で、家事を両立してるとなれば、大変だよね。

店長がもっと働けば良いのに。

晩御飯のグラタンとスープを作り、海斗の帰りを待つ。

髪の毛は芝生ほどに生えて来たけど、まだまだ帽子は離せないし。

レジに立つには気が引ける。

…芽。

後少し待っててね。

そしたら、もうちょっと手伝うから。



「ただいま」



「あ、おかえりなさい」



洗濯物を畳んでると、海斗が帰って来た。