LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

海斗も帰って来て、來さんも来た為、話は返事をする事なく終了。

ピザをオーブンで焼きながら、誠之介君にメール。

≪後5分かな。≫

マンションから歩いて来る誠之介君は、仕事は早引きしてくれた。

週の半分は遅番で、帰宅時間が22時を過ぎる日もある。



「成美!成美!」



携帯から顔を上げ、私を呼ぶ芽を見た。

芽の隣には、シャッター音がしたスマートフォンを持ちながら、「よしっ」と喜ぶ海斗。

來さんは煙草を銜えて拍手。



「一体、何?」



盗撮には思えないし、意味がわからない。

…本当にこの3人、何してるの?