LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「だとしても、直営店で店長を3年もしてたんですよね?それは、自信に繋がりませんか?」



「確かに、それはエリアマネージャーになる資格を与えられた証やで?ほんでも、あの人らかて、店長歴は長いねんな…」



なら何故、愚痴など言ったんだろうか。

私は、聞く意味あったのかすら、わからない。

運ばれたジントニックを半分、一気に飲み干し、小さな怒りを静める。

次の会話が浮かばず、飲み物と一緒に運ばれた刺身に手を伸ばす。

ーーピリリリリ…ッ

だが、携帯が鳴り出し、私は箸を止め、空いてた左手で携帯を開いた。