花が飾られた病室。
林檎を剥いてくれる、海斗のお母さん。
海斗は何度も溜め息を吐きながら、お母さんを見てる。
優里さんの妊娠が嘘だと発覚し、仲直りするんだと思ったけど、今は出来そうにない。
話したい事もあるけど、林檎を食べるのが先決だろうか。
「さぁ、食べて?美味しいのよ」
「あ、ありがとうございます;;」
でも、もうすぐお昼ご飯の時間。
林檎を食べて良いのか、迷う。
「そうだ、成美ちゃん。これ、編んだの。どうかな?」
海斗のお母さんが、鞄から手編みの白いニット帽を出した。
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