成美と会えずに1週間。 誠之介君が様子を伝えてくれるが、顔が見たくて仕方ない。 抱き締めたい。 俺の隣は今も、成美に開けたままなんだ。 「海斗?ボーッとして、また彼女の事?」 優里に呼び出されたのも忘れ、成美を思い出して居た。 「病院だったんだろ?母子手帳とか、画像…見せてみろよ」 …どうせそれが、望みなんだろ? 「残念、今は家に置いてある」 残念そうには見えない。 それに、優里の性格なら、自慢気に見せて来る筈。 なのに持って来ないのは、何故だ。