LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「海斗さん…。成美ちゃんが事故に遇って、病院に運ばれたみたいです」



「…“事故”?は?何で成美が事故に!」



突然の事に、ただ慌てるしかない。

言葉を理解しても、“成美が”という事態に、頭がパンクしそうだった。



「車で来てるので、とりあえず行きましょう!」



運転の出来る状態じゃない俺を心配し、「大丈夫ですから」と、路駐された車に案内してくれた誠之介君。

駐車場には、初心者マークが輝く、愛車が静かに停まってる。

…成美…。

死ぬんじゃねぇぞ…。

今から、会いに行くから。