LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

後ろをついて行き、ドカッと革張りのキャスター付きの椅子に座る。

…このまま寝たい。

昨日、成美が帰って来る気もして起きてたが、期待は見事にハズレた。



「昨日はごめんね。彼女、どうした?」



「出てった」



「やっぱり。飯島ーイイジマー君から、海斗が落ち込んでたと聞いて、言わなきゃ良かったと思って。まぁ、糸田さんは、言って欲しかったらしいけど」



飯島は、俺たちの同期。

下の名前は、快斗ーカイトー。

字は違うが、同じ名前。



「言ってくれて、良かったとは思ってる。ただ、相手が悪かったな」



優里じゃなければ、上手く話し合えた筈。