LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

芽にお昼ご飯を食べさせ、送るついでに私はスーパーへと来た。

夏が近付き、暑いから車で来るけどいつも、違う意味でヒヤヒヤする。

傷付けたら、怒られそうで。

実際、そんな事で怒るような人ではないけど、まだローンがあるからね…。

…よしっ。

駐車も無事に出来、私は涼しい店内へ入った。

今日は作りおきも出来るメンチカツ。

海斗のリクエスト。

普段はしないのに、今日はメンチカツの気分らしい。

その気分は、どこから湧いたのか謎。

お弁当の材料も買い、後はマンションに帰るだけだった。

ーーピリリリ…ッ

ビクッと上がる肩。

エンジンを掛けた瞬間、鞄に入れてた携帯が鳴り響いた。