「海東さん、行くよ。稲垣さん行っちゃったけど」



「は?早いよ!あ、それじゃあまたお待ちしてます!」



「…あ、あぁ」



海東さんという女の子は、店長らしき男と去って行く。

その背中を見送ると、彼女と話してた男が、何やら用紙に記入しながら、俺の隣へと立った。

身長が、185cmある俺よりも高い。

…どんだけデカイんだよ。



「成美ちゃんの棚作り、上手いと思いません?」



チラッと横顔を盗み見みしてると、名札に“副店長 蓮見”と書いてある人が来た。

店長より、年上に見える。