イラッとしながらも、“彼氏が居て当然なんだ”と自分に言い聞かせて、海花の好きなチョコ菓子を選ぶ。
「――あ、先程はどうも!」
すると、彼女がシフトへ入ってる時に良く見掛ける女の子に、声を掛けられた。
「上がり?」
「はい!これから、成美と店長とファミレス行って帰るんです!」
ニコニコと言って、未だに男と何か話してる彼女を指差した。
…“成美”か。
苗字は確か、稲垣だったような?
あまり名札とか見ないから、わかんねぇけど。
「気を付けて」
「それ、あの子に言ってあげて欲しいですね」
…彼女に?
俺が言うんじゃなく、普通は彼氏の役目だろ。
「――あ、先程はどうも!」
すると、彼女がシフトへ入ってる時に良く見掛ける女の子に、声を掛けられた。
「上がり?」
「はい!これから、成美と店長とファミレス行って帰るんです!」
ニコニコと言って、未だに男と何か話してる彼女を指差した。
…“成美”か。
苗字は確か、稲垣だったような?
あまり名札とか見ないから、わかんねぇけど。
「気を付けて」
「それ、あの子に言ってあげて欲しいですね」
…彼女に?
俺が言うんじゃなく、普通は彼氏の役目だろ。