LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「でも、キス位はしちゃいますよね?(笑)」



「や、俺にそんな勇気はないです…;;」



次は誠之介君からの意地悪な質問が投げ掛けられた。

そして、否定してる。



「歩ちゃんたちはしてたのに、何で海斗さんは嘘を言うんですか!」



「成美、拗ねんなよ;;」



「……」



「お父さんは鼾(いびき)が酷いから、バレないって思うものだよ。でも、隠したい気持ちは仕方ない。だから、拗ねないの!」



歩ちゃんは私の鼻をつまみ、「ね?」と、同意を求めて来る。

私たち姉妹は、どんな会話も恥ずかし気もなく話せる。

だから、否定されると寂しい。