LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

誠之介君の方が、ギャップが多い。

7時になる為、海斗さんを起こそうと、体を揺すりながら歩ちゃんと誠之介君の幸せそうな笑顔を見つめる。



「…ふぁぁ…」



「起きた?」



「おはよう……あぁ、腰が痛い」



「まさか2人、お父さんの横で、夜中にッ!?」



…夜中に何ですか;;



「違いますよ!布団が久しぶりで痛いだけです!!」



…何、その慌てっぷり。

キスはして来たのに、何だかちょっとショック。

「冗談ですよ!」と、からかう歩ちゃんを尻目に、私は海斗さんに白い目を向けながら、着替えの入った鞄を渡した。