LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

脱衣場で見た時計はまだ5時半だった為、長湯し、ドライヤーで髪も乾かせた。

出掛ける為に、動きやすいようにと高い位置でお団子ヘアーにし、シュシュを嵌めた。

久しぶりのメイク。

こんなにちゃんとした姿、海斗さんに見せた事がない気がする。

芽が“マイナス2歳”と言ってた事を思い出しながら部屋に戻ると、誠之介君がベランダで、煙草を吸って居た。



「おはよう。まだ6時半だよ?」



「成美ちゃん…JKみたい」



「……高校生ですが何か」



「前にメイクした時、キャバ嬢だったから」



…そう言えば、前に言われた記憶がある;;

髪の毛を巻いたり、パーマを掛けただけでも言われたけど。