LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

お櫃(おひつ)に入ったご飯をよそい、配る成美。

それが終われば、父親…そして俺たちにビールを注いでくれた。



「なぁ…」



食べて良いと言われたが、成美を待ち、小さく声を掛けた。



「どうしたんですか?」



「ここの料金は?」



絶対に高いだろうし、後で良いなら払うけど。

黙って過ごすのは、どうにも無理だ。



「海斗さん、大丈夫ですよ。誠之介が払いますから」



「や、でも;;」



俺は他人だし、奢って貰うわけにはいかないだろう。



「僕たちが連れて来たんですから、気にしないで下さい」



しかし、2人は受け取ってくれないだろう。