LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「はじめましてだね、海斗君だったかな?」



「はい;;
はじめまして、香椎海斗です;;」



大人の貫禄がたっぷりの成美のお父さん。

成美と雰囲気がそっくりだが、緊張してしまう。

付き合い始めてから日が浅いのもあるが、絶対…付き合う前から手を出した事がバレたら、殺されるかも知れない。

立ってるのも何で、上座にお父さんが座り、左右に別れ、成美と並んで座る。



「誠之介君。今日はありがとう」



「いえ。歩美からの提案ですから、僕は何も」



義理でも親子関係がはっきりして居て、ギクシャクしてない様子が、“俺もこんな関係を築きたい”と思った。