モテヤンキーにコクられて

「コレ……読むか?」



「あ……これ……」



柴田先輩の手にしている本は、この間一緒に見ようとしてた映画の原作だった。



「俺なー、ホントいうと初デートに浮かれてて……全然、内容知らないまま映画に誘ったんだよな。

もう……見に行ってくんねーだろうから、原作をひとり寂しく読もうかと」



ドキッ……。




なんでそんな言い方するの?




「あたし……一緒に行ってもいいです」




「え、マジで? こないだのチケット……まだ持ってるから、今から行くか?」



「今から……って、授業はどうするんですか?」



「そんなのまた明日受ければいいだろ?」



真顔で言う柴田先輩が怖い。



明日って……なに、それ。