モテヤンキーにコクられて

「でも、もーわかった。キスすればいーんだろ? 楽勝じゃん」



「ヒドいっ! あたし、そんなお手軽な人間じゃありませんからっ!

それに、なんなんですか。喋ってるのに、あたしの目見ないとか……」



フザけてる!って思ってプンプンしてると、柴田先輩がやっと目を合わせてきた。



そう思った途端、口の端を上げてニッと笑った。



「なんだ……構って欲しーなら、素直にそう言えよ」



「かっ、構って欲しいとか、そんなんじゃないから!」



「ホント素直じゃないね~。だけどそんなの最初からわかってたしな。

知ってて美桜にコクってんだから」



「ううっ……」


言葉に詰まったあたしを見て、柴田先輩は手にしていた本を差しだしてきた。