「紅でいいよ。お前は楼栗でいいか?」
「うん!いいよ!」

俺は楼栗を気に入った。何かいいなと思った。
もっと話したい、もっと仲良くしたい、楼栗のことを知りたい。
そう思った。
だからコッソリ作っておうた沖上に鍵を渡した。
二人の秘密だと。
ケー番とアドレスも京太と家族しか知らないが教えた。
楼栗なら教えてもいいと思った。
それから楼栗と先生の話なんかそっとのけでずっと話した。
似ていることが多くて会話も弾んだ。
あとから先生に呼ばれ怒られた。
返事をするにも二人同時してしまった。
でもそれが嬉しかった。