私とちえりは当たり前ビックリだった。
優利はこれが当たり前みたいにうなずくだけだった。

私たちが頑張っている間、叶矢たちもそれぞれ頑張っているみたいだった。
叶矢は先生にけっこう褒められたりして成績も優秀らしい。
涙梨は見事に成績上位。
この二人なら期待大だよね。



そしてそれから一周間後、優梨は栄養学校に見事合格しこれで私達全員進学の道に無事進めることになった。


そのことを私は叶矢に報告した。

「へぇ~よかったな!皆進学出来て」
「うん!すっごく安心したよ!」
「ってことは楼栗もそろそろ卒業だな…」
…そっか…
次の行き先が決まったら卒業なんだよね…

ってことは叶矢たちとの思い出の場所を旅立つ時が来ちゃうんだ…

叶矢と涙梨が旅立ったように…


「楼栗?」
「いや…卒業するって考えたら寂しくなっちゃった」
「まぁ…そうだな…仕方ねぇよ…。卒業からは逃れられないしな…でも楼栗の卒業式、行くからさ!」
「ホント?やった!絶対だよ?」
「あぁ、涙梨と行くからさ、ちえりの方にも伝えとけよ」
「うん!伝えとく!ちえり絶対喜ぶよ!」

―――――――――――
「ホントに?」
「うん!涙梨と来るって!」
「やった!なんか卒業式寂しいのに嬉しいな~」
「フフっ変なの!」
「変でもいいよ~涙梨が来てくれるなら寂しくないしさ」
「そっか!私達も明日で卒業か~寂しくなるけど私達は…」
「一緒だよね!」

そしてしばらく私達は話をして家に帰った。
その夜は何故か自然と眠ることが出来て、翌日卒業式当日を迎えた。