あ、嫌ったのか。
あたしのこと嫌ってくれたのね?

いぇぇぇーーーーい!!!

「俺さ、佐藤が好きだったけど…
 怖がってる喜田をほっとけなくて。

 その前から、ちょっと可愛いな…って
 思ってたんだけどさ。


 あのとき、完全に好きになったんだ」
「そうなの!良かったぁ、あたしね、
 このまま石神君とデートするの嫌だった」

彩菜に誤解されてしまう。
半径2m以内に近づいちゃダメなんだよね。

「彩菜、今日は一緒に帰れない?」
「う~ん…。将器がいいなら帰るけど」

チラッと横目で石神君を見る。

彩菜は、上目使いで見つめる。

「俺は、どっちでもいーけど」

そう言ってから、名言を言う。

「これからは、いつでも一緒に帰れるし」

わー!!

彩菜の顔が真っ赤!!
石神君の顔も真っ赤!!

やだねぇ、最近の子は←

中学生という自覚を持てぃ!