《・白羽光穿(しらはね・こうが)=淵優希(ふち・ゆうき)
・朽無香(くちなし・かおる)=東城ゆか(とうじょう・ゆか)
・赤道周(せきどう・あまね)=高橋悠(たかはし・はるか)
・煤竹銀次(すすたけ・ぎんじ)=今川充(いまがわ・みつる)
・墨染蘇芳(すみぞめ・すおう)=多岐川新(たきがわ・あらた)
・墨染環(たまき)=上野巧臣(うえの・たくみ)》


いずれも人気も実力もある声優さんの名前ばかり。


特に赤道周役に挙げられた高橋悠は特別だ。


ロボットアニメの主人公役で一気にブレイクし、その後も子供向けアニメの少年役から有名ハリウッド俳優の吹き替えまで幅広く活躍する人気声優。

数年前までBLCDのキャストの常連でもあり、その女子人気には目を見張るものがある。

しかし、国営放送局の番組ナレーションのレギュラーを持ってからは、活躍の場を主にナレーション移し、同時にアニメやドラマCDにはめったに出演しなくなったことでも有名であった。

今尚、彼特有の澄んだ美声に魅了されている者たちは少なくない。

未だに声優関連のランキングでは、必ず上位に名前が挙がるほどであり、アニメーションへの完全復帰を望む声は後を絶たない。



コミックス17巻の初版は4年前。


当時はまだ、高橋悠さんも多数のアニメ作品に出演していて、このキャスティングもそう遠くない現実だった。



(……でも)



どんな事情があるにせよ、正式にアニメ化が決まった今、赤道周役は桐原周也だ。



しかし、原作付きの作品の場合、原作者の言葉はとても重要だ。

おそらく原作ファンも、赤道周=高橋悠という配役を期待していると考えていい。