なんとか歩きバス停バス停に近づくにつれ、ベンチが見えて来る。 座りてぇ...... 早く......早く......。 気持ちだけは焦るが、歩く振動が腹にダイレクトに伝わるもんだから、急ぎ足にもなれやしない。 多分どんなに平静を装ってても顔は真っ青だっただろうけど、そんな事ぁ~知ったこっちゃねぇ。 もう周りも見えない。 あたしの目には黄金に輝いてすら見えるベンチ、それだけだった。 そしてやっとの思いで辿り着いたが、ゴールではない。