君のハートに直球勝負


次の日学校で中田隆は人気者だった。


"お前あれすごかった"

"陸上部の助っ人やって?"

"かっこよかったよ!!"


私は一度も中田隆に目を向けなかった。


そつて授業中に話を切り出してきたのは、中田隆。


「なぁー山中。応援席で最後の時に誰が走れって言ったか分かる?」

『・・・・』

「誰も覚えてないのな。」

『・・・・』

「俺はその声『知らない。うるさい。迷惑。』


・・・・・


言っちゃった


私は教室を飛び出した。