Girl Brother



乗った瞬間に

メガネが不敵に笑ったのを私は知らなかった



「今日からここへは帰らねぇぞ?」



「え!?」


目を見開いた

急いで後ろを向く

走っていく車から小さくなったマンションを見つめた


「そんな顔しねぇの…」


いつの間にか眠ってしまった私に

メガネは無理に笑った