Girl Brother



目を開けるとあの時のメガネが

女の人の手を掴んでいた

優しい顔をしてフワリと私を引っ張る



「帰るよ」



倒れそうになった私の体をメガネが腕で引っ張って

耳元で優しく囁く


「……」

「……」

玄関まで引っ張られて、腕はやっと離された



「抵抗しなかったな」


「抵抗しても離さそうなので」