「あっ、そうか! 遼子さん、刑事さんだもんね」 「そ。遼ちゃんと一緒に住んでる限り、悪いことはできない」 智哉が渋い顔でそう言うから、笑ってしまった。 そうこうするうちに駅ビルに到着。 智哉も私服を持ってきているというので、お互いにトイレで着替える。 トイレの前で落ち合うと、午後6時15分。 「まだ少し時間あるね」 「ちょっとゲーセンにでも寄るか」 「あ、いいね!」 あたしたちは駅ビルを出て、居酒屋近くのゲーセンに向かった。