「あのね」 「あぁ」 大きく息を吸う。 「ごめんなさいっ」 あたしは、頭を90度に下げた。 「へ?」 突然謝ったあたしに、智哉は驚いている。 「なにが?」 あたしは顔を上げて、メガネのない智哉の顔を、後ろめたい気持ちで見つめた。 覚悟を決めて口を開く。