それでも智哉は棒から離れない。 するとそこに、味方の腕が、何本も伸びてきた。 「今だっ、倒せーーーーっ!」 ――ウワーーーーーッ! スローモーションのように、白組の棒が傾いていき……、 倒れた! 「やったー! 勝ったーーーっ!」 あたしは、隣にいた菜々美と真喜子と、ハイタッチした。 「智哉、大活躍だったじゃん!」 「ホント、綾華ちゃん、蔵田君、すごかったね!」 「うん!」