すると、心配性の父が顔をしかめた。 「綾華、9時には帰るんだぞ!」 「はいはい、わかってるって」 軽く返事すると、「じゃ、行ってくる」と両親はあわただしく出発していった。 「で、綾華。実際には何時になるの?」 さすが、おねーちゃん、話が早い。 「んー、たぶん、11時くらい」 幹事のチャラ男から、打ち上げは駅前の居酒屋で、二次会はカラオケって聞いてる。 「じゃぁ、私もそれくらいに帰るわ。 私もサークルの飲み会があるから」