「綾華、じゃぁ、お母さんたち先に出るから、戸締りお願いね!」 「はーい」 両親は田舎で法事があるとかで、朝からバタバタしている。 そこへ、パジャマ姿の姉が下りてきた。 「おはよー」 母が姉を振り返る。 「あぁ、お姉ちゃん! お母さんたち、帰りは明日の夜になると思うから、よろしくね!」 「んー、了解。 そういえば、綾華も今夜は打ち上げで遅くなるんだよね?」 「うん」