「藤波雄太君ね。ちょっと話聞かせてもらおうか」 えぇっ? 雄太を捕まえてる大きな人の後ろから現れた人を見て、あたしは目を丸くした。 「りょ、遼子さん!?」 遼子さんの手には、警察手帳。 えーーー、ウソーッ!? 遼子さん、刑事だったの!? でも、警察に知らせるのは、最後の手段っていう話だったよね? そう思い、智哉を見ると。 「いや、俺が呼んだわけじゃない」 智哉も当惑してる様子。