まな板にキュウリを置き、包丁を持つ。 すると。 「おい、ちょっと待った!」 「なに?」 「スライサーあるから」 智哉が、大根おろしとセットになったスライサーを引き出しから出してくれた。 「へぇ、こんなのあるんだ、便利ー!」 簡単にスライスできる道具を見て、はしゃいでると、智哉が冷めた目つきで突っ込んできた。 「いや、どこの家にもあるだろ?」 「そうお?」