いたたまれない気分におちいりそうになってると。 「さぁ、遅くなるから、真喜子ちゃんも綾華ちゃんも、そろそろおうちに帰った方がいいわ」 「あ、はい……」 遼子さんにうながされ、あたしと真喜子は玄関に向かった。 「「お邪魔しました!」」 「気をつけてね」 にこやかに見送ってくれる遼子さんの後ろから、智哉が出てきた。 「暗くなってきたから送ってくよ」 あれ? もう、いつも通りの智哉だ。