黒縁メガネ男子に恋してる


うそっ、すごい!


あたしより、料理うまいかも……。


「綾華は、そっちに座って」


智哉に言われて席に着くと、先に座っていた遼子さんは「いただきまーす」と早速食べ始めてる。


「うーん、ふわっふわの卵、おいしいー!」


遼子さんの幸せそうな顔を見て、あたしも「いただきます」と、オムライスをひと口食べてみた。


「うわー、レストランのみたい!」


できばえにびっくりしてほめると、


「それほどでも」


智哉は、相変わらずクールに謙遜する。


それを横目に見て、遼子さんはいたずらっぽく微笑みながらあたしに視線を移す。