「うん、ぴったり! これ、あげるね」 「えっ、ホントにいいんですか?」 「うん、もちろん! 危うくタンスの肥やしにしちゃうところだったんだし、今日手伝ってもらうお礼」 そう言って微笑む遼子さんに、頭を下げる。 「ありがとうございます!」 わー、うれしい! すごく素敵なワンピもらっちゃった! でも、汚さないうちに着替えた方がいいよね。 そう思っていたら。 「遼ちゃん、できたよー」 智哉が、出来上がったオーディオラックを運んできた。