あの子が見てるのは、誰なんだろう いつしか俺は、あの子の視線の先を追っていた 俺だったりして? でも、そんな淡い期待はすぐにかき消された 「陵くん」 微かに聞こえた声 俺にはわかる。 あれはあの子の声だ そうか... 陵を見てたのか... だったらあの子は、いつか傷付いてしまう 誰かは知らないけど、陵には彼女がいるから...