パニック☆ルーム



「…愛姫?」


「…先輩っ…⁉」


そこには、近くのコンビニの袋を持った
先輩がいた。


「…よし。
愛姫、先謝っとく。
ごめん。」


「え…?
えっ、ちょっ⁉」


次の瞬間、芹花は
とてつもないスピードで
走り去って行った。


…嘘でしょ…


「…どうした?」


気を使ってか、
随分と遠くから私に話しかける先輩。


「…私には、
先輩がよくわかりません。」


「は?」


面食らうのも無理はない。


号泣していた後輩が、
突然言い出す言葉ではない。