そんなの、私知らないよ


ファンだから、
私にどうしろって言うの?


「ねぇ、如月さん‼
何か、サインとか…」


「あのっ、私、何もできな…」


「うるさいんだけど。」


一瞬で教室が静まり返った。


その声は、


とても聞いたことがある声だった。


「瞬…。」


教室の隅っこの席。


ふてぶてしく机に突っ伏したまま。