パニック☆ルーム



その日の学校は、何だかざわついていた。


いや、と言っても騒いでいるのはほとんど二、三年生。


何だろう?


「…蓮先輩。」


「わっ…蒼先輩!?
着いてたんですか!?
一体何の騒ぎなんですかこれ…」


「…蒼、これ何?
俺、嫌な予感しかしないんだけど。」


「的中です。」


いつもの、淡々とした無表情のまま、
蒼先輩は話した。


「雨宮先輩が帰ってきたんですよ。」