「知らん。
俺に聞くな。」


一喝ッ…!!


「せ、先輩冷たいです!!」


「俺は、恋愛に興味はないし、
そういう相談は専門外だ。
数学の質問なら、いくらでも受け付けるぞ。」


あ、もしかして


別に意地悪してるわけじゃ、ないの…?


「あ、じゃあ私数学大っ嫌いなので、
また持ってきますね。
…って、じゃなくて!!」


ガッと腕をつかむ。


「何でもいいんです!!
何かアドバイスを…!!」


「だから、俺は専門…
あ、いや」


さっきのセリフを復唱しかけたのに、
なぜか言葉を止めた先輩。