「愛姫‼ ばかぁ、どこ行ってたのよぉ‼」 「ご、ごめん、 ちょっと展望台に遊びに…」 「だからって、行き先くらい言って行きなさいよ‼ みんな大騒ぎだったんだから‼」 少しして、最初に芹花が走ってきた。 次に先輩。 先輩は心配そうだったけれど、 余り怒らなかった。 最後に来た瞬は、気まずそうにするだけで、何も言わなかった。 何だか、見えない壁が私たちの間を阻んでいるようで、悲しくなった。